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2017年6月13日

兄・五瀬命との別れ

神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびこのみこと)と五瀬命(いつせのみこと)の一行は、海を渡り、河内の国(大阪)に着きました。そこにはこの一帯を我がものとしていた那賀須泥毘古(ながすねひこ)が軍を率いて待ち構えていました。命たちは船に納めてあった楯を取り、立ち向かいます。

しかし激しい戦いの中で五瀬命(いつせのみこと)は那賀須泥毘古(ながすねひこ)が放った矢に当たり、手にひどい傷を負ってしまいました。五瀬命(いつせのみこと)は考えました。「私は太陽の神の子でありながら、太陽に向かって戦ってしまった。今はこの地を離れて、もう一度太陽を背にして戦おう。」

そこで一向は、この地を離れて南に向かうことにしました。五瀬命(いつせのみこと)は海岸で手についた血を洗い流し、紀の国(和歌山)までやってきました。「ここで倒れてしまうのはとても残念だ。悔しい!」と叫びながら亡くなりました。
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